電網郊外散歩道

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山響第333回定期演奏会でモーツァルト、サン=サーンス、バボラーク、ドヴォルザーク、シベリウスを聴く

5月24日(日)の午後、その後はクマの出没の情報もないので、山響こと山形交響楽団第333回定期演奏会にでかけました。山形駅西口広場で何やらイベントが行われていたらしく、駐車場が軒並み満車で困りました。そんなときは最後の手段、料金が少し割高なためにたいてい空いている霞城セントラルの屋内駐車場に行ったところ、案の定、空きがありました。

山響第333回定期演奏会のプログラム

開演前のプレコンサートトークで、西濱事務局長と指揮&ホルンのバボラークさんの話を聞きました。特に興味深かったのは、バボラークさんの自作の曲のこと。次回、第334回の定期演奏会で取り上げるホルン協奏曲を作曲したプントの頃は、演奏、指揮、作曲を兼ねるのは普通のことだったとのこと。6月の東京と大阪でのさくらんぼコンサートではナチュラル・ホルンで協奏曲を演奏し、ブラームスの交響曲第1番ではオーケストラと一緒にホルンを吹く予定、とのこと。わーお、それは豪華! もしかしたらベルリン・フィル首席奏者を辞して以来じゃなかろうか(^o^)/

今回のプログラムは、

 1. モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」K.527 序曲
 2. サン=サーンス:演奏会用小品 ヘ短調 作品94 バボラーク(Hrn)
 3. バボラーク:Orangerie ~ホルン、弦楽と打楽器のための~〈日本初演〉 バボラーク(Hrn)
 4. ドヴォルザーク:夜想曲 ロ長調 作品40
 5. シベリウス:交響曲 第3番 ハ長調 作品52

   指揮 ラデク・バボラーク(*1)、山形交響楽団

というものです。

第1曲、モーツァルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲は、指揮台なしです。指揮者を囲むように、左から第1ヴァイオリン(8)、第2ヴァイオリン(7)、ヴィオラ(5)、チェロ(5)が並び、ヴィオラとチェロの右端にコントラバス(3)という通常配置の弦楽5部。正面後方にフルート(2)、オーボエ(2)、その後方にクラリネット(2)、ファゴット(2)、最奥部にトランペット(2)、その左右にバロック・ティンパニとホルン(2)が位置します。コンサートマスターは髙橋和貴さん。いかにもコンサートの始まりにふさわしい劇的な開始です。やっぱり山響のモーツァルトはいいなあ。

第2曲、サン=サーンスの演奏会用小品、独奏ホルンとオーケストラのための協奏的な作品で、コンクールの課題曲などに選ばれることが多いのだとか。楽器編成と配置は、独奏ホルンを中央に、8-7-5-5-3 の弦楽5部、正面奥に Fl(2)-Ob(2), Cl(2)-Fg(2), Tb(3) とその左に現代ティンパニとなります。バボラークさん、ホルンの独奏をしながらオーケストラの指揮もするという「吹き振り」です。ホルンの自在なソロもすごいですが、オーケストラへの目配りもすごい。

第3曲、バボラークさんの自作の日本初演です。8-7-5-5-3 の弦楽5部にモダーン・ティンパニとパーカッションが加わります。パーカッションはヴィヴラフォン、グロッケンシュピール、チューブラーベル、トライアングル、サスペンド・シンバル、タムタム、タンバリン、バスドラムというもの。弦とヴィヴラフォンなど妖精の音のよう。ホルン・ソロの多彩さ、ヴィオラの刻みの上でホルンやヴィヴラフォンやグロッケンシュピールが響くのはなんとも不思議な魅力的な音です。バボラークさん、ホルンの開口部に右手を突っ込んでいろいろな音色をコントロールしているようです。おもしろい!

ここで15分の休憩が入ります。

第4曲、ドヴォルザークの弦楽合奏のための曲です。指揮者バボラークさんの腕を披露する形です。チェロとコントラバスで始まり、ヴァイオリンとヴィオラに交代して静かに音楽が始まります。しずかで濃密な音楽。

第5曲、シベリウスの交響曲第3番。この曲は、先ごろ山響の創立名誉指揮者・村川千秋さんのCDで印象的に聴いたばかりです。8-7-5-5-3 の弦楽5部に Fl(2)-Ob(2)-Cl(2)-Fg(2)、Tp(2)-Tb(3)-Hrn(4) それに Modern Timp. という二管編成のための曲。村川さんのCDでは、村川さんが亡くなった頃に聴いていたためか、特に第2楽章など愛惜の情というようなものを強く感じましたが、今回は青年期を終わり壮年期に入る頃のシベリウスらしく、活力のある始まり、弾むように生き生きとした演奏でした。良かった〜!

演奏が終わって聴衆の拍手を受ける クリックすると拡大されます

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妻が亡くなったのは悲しく寂しいけれど、こうやってまた演奏会に出かけられるようになったのは嬉しいことです。できれば元気で長く演奏会に通いたいものだと思いながら帰路につきました。

(*1): 参考:ラデク・バボラーク〜Wikipedia の記述

ja.wikipedia.org