電網郊外散歩道

音楽、読書、コンピュータ、農作業などの記録。ブログ移転によりリンクが切れている場合は検索ボックスで調べてみてください。

-藤沢周平

藤沢周平『風の果て』(上下)を18年ぶりに再読する

録画DVDでNHK木曜時代劇「風の果て」を観た後、どうしても原作を読みたくなって、文春文庫の上下巻を手に取りました。二日間かけて読了し、あらためて藤沢周平の代表作の一つと実感しました。そういえば、これまで本作品を何回読んでいるのだろう? 読書記録…

録画DVDでNHK木曜時代劇「風の果て」を観る

正月の行事も終わり、静かな生活に戻りました。妻が「つまらん、つまらん」とボヤきますので、昔の録画DVDの中から、NHK木曜時代劇「風の果て」(*1)を一緒に観ました。第1回 分かれ道第2回 太蔵が原第3回 春雷第4回 出世第5回 政変第6回 最後の敵第7回 果し…

藤沢周平『玄鳥』を再読する

読書の秋に、文春文庫で藤沢周平著『玄鳥』を再読しました。この文庫本を最初に読んだのは、奥付けのあたりにメモした記述によれば2006年10月9日、浦安にて、とあります。また、当ブログで記事にしています(*1)ので、まるまる17年ぶりの再読です。当時は表題…

藤沢周平『海鳴り(下)』を読む

文春文庫で、藤沢周平著『海鳴り』の下巻を読みました。重苦しい上巻の伏線が一気に展開されていく物語は、当初のイメージの「不倫もの」というよりもむしろ江戸のラブ・サスペンスというほうが正解かと思います。 紙問屋の組仲間で、仲買人や紙漉人たちの意…

藤沢周平『海鳴り(上)』を読む

文春文庫で、藤沢周平著『海鳴り』上巻を読みました。読む前にさらりと眺めた文庫の表紙カバーの説明では、作者には珍しい不倫もののようで、重苦しいストーリーなのではとためらいの気分もあったのでした。でも藤沢周平の代表作の一つなのだから、やっぱり…

藤沢周平『決闘の辻』を読む

新潮文庫の11月新刊で、藤沢周平著『決闘の辻』を読みました。もともとは昭和60年に講談社から刊行された単行本が同63年に講談社文庫に収録され、このほど新潮文庫として再刊されたもののようで、おそらく昭和50年代に講談社の雑誌等に掲載された作品を集め…

織田信長に対する人物評価は時代によって変わった

何で読んだか忘れてしまいましたが、藤沢周平は織田信長があまり好きでなかったらしい。たしか残虐に過ぎると嫌っていたのではなかったかと思います。一方で、世の中には織田信長の先進性・開明性を高く評価する立場から描かれた小説もたくさんあるようです…

藤沢周平『孤剣・用心棒日月抄』を読む〜7年ぶりの再々読

軽い風邪を引き、念のために休んだ雨降りの日、枕元の書棚から藤沢周平著『孤剣・用心棒日月抄』を取り出して読みました。奥付に記録した読了年月日を見ると前回の読了は2014年の10月で、7年ぶりの再々読です。何度読み返しても面白い、名作シリーズの第2巻…

山形新聞社編『藤沢周平と庄内』を読む

図書館から借りてきた本で、1997年にダイヤモンド社から刊行された単行本、山形新聞社編『藤沢周平と庄内〜海坂藩を訪ねる旅』を読みました。「あとがき」によれば、山形新聞鶴岡支社に赴任した寒河江浩二支社長(当時、現在は社長)が、作家が逝去した後の平…

藤沢周平『雪明かり』を読む

講談社文庫で藤沢周平著『雪明かり』を読みました。2004年の秋に一度読んでいますから、16年ぶりの再読になります。文字のポイントが小さい昔の講談社文庫ですので、敬遠していた面がありますが、ふと表題作が読みたくなり、探し出してきました。 第1話:「恐…

遠藤展子『藤沢周平・遺された手帳』を読む

藤沢周平が遺した四冊の手帳に書かれていた内容を通じて、逝去した妻と娘への思い、作品執筆や新人賞や直木賞を受賞する前後の事情などを紹介したもの。

地元紙の連載「やまがた再発見」で3週連続「藤沢周平」を特集(3)

地元紙「山形新聞」の連載「やまがた再発見」に、三週連続して特集が組まれた藤沢周平シリーズ、その第3回です。筆者は鶴岡藤沢周平文学愛好会代表の万年慶一氏。 ■9月8日(日)付、「教え子たちが記念碑建立」、「先生を都内でたびたび訪問する際、第一声は決…

地元紙の連載「やまがた再発見」で3週連続「藤沢周平」を特集(2)

地元紙「山形新聞」の連載「やまがた再発見」に、三週連続して藤沢周平が特集されました。筆者は、鶴岡藤沢周平文学愛好会代表の万年慶一氏。その第2回です。 ■9月1日(日)付け、「途切れなかった師弟の縁」、「句、詩がだれのものか知りたい、と。教え子の成…

地元紙の連載「やまがた再発見」で3週連続「藤沢周平」を特集(1)

地元紙「山形新聞」では、日曜日に「やまがた再発見」というシリーズを連載しています。いずれも山形県にゆかりの人を取り上げて、興味深いものですが、8月25日、9月1日、9月8日の三回は、藤沢周平の特集でした。執筆者は、鶴岡藤沢周平文学愛好会代表の萬年…

文藝春秋編『藤沢周平のこころ』を読む

文春文庫の10月新刊で、文藝春秋編『藤沢周平のこころ』を読みました。もちろん、藤沢周平の未公開作品を収録したものではありませんで、帯によれば「佐伯泰英、あさのあつこ、江夏豊、北大路欣也らが語る〜私が愛してやまない藤沢作品の魅力」について語っ…

山形新聞「藤沢周平没後20年」の鼎談がネットで提供

地元紙・山形新聞では、藤沢周平没後20年を記念して、様々な企画を実施していました。その中で、文藝春秋社の担当編集者であった鈴木文彦氏、作家の娘でエッセイストの遠藤展子氏、山形新聞社社長で『藤沢周平と庄内』の著書を持つ寒河江浩二氏の三氏による…

藤沢周平没後二十年「小菅先生と教え子たち(下)」を読む

11月29日付け山形新聞に、藤沢周平没後二十年の特集企画の一環として、「小菅先生と教え子たち(下)」が掲載されました。地元鶴岡に残る教え子たちのまとめ役として、学級委員長みたいな役割を果たしたらしい、元JA鶴岡の理事・萬年慶一氏の回です。氏が語る…

藤沢周平没後二十年「小菅先生と教え子たち(中)」を読む

11月28日付け山形新聞に、藤沢周平没後二十年の特集の一環として、「小菅先生と教え子たち(中)」が掲載されました。前回と同様に、ノートに切り抜いて貼り付け、読み返しております。今回は、大石梧郎氏の回想です。 「耐えるたびに / 少しずつ / 人生が見…

藤沢周平没後二十年「小菅先生と教え子たち(上)」を読む

藤沢周平が没して二十年になります。そういえば、没後十年のときも、様々なイベント等の様子を記事にしていましたので、あれからもう十年になるのかと感無量です。今年も、山形新聞でいろいろな企画をしていますが、最近「おや」と思ったのが「小菅先生と教…

佐藤賢一「『海坂藩』という発明~藤沢周平没後20年(4)」を読む

地元紙・山形新聞で、藤沢周平没後20年の特集を組み、記事を連載していますが、その中で2/24に掲載された鶴岡市在住の作家・佐藤賢一さんの「『海坂藩』という発明」という論には、思わず「なるほど!」と共感するところが大でした。 たしかに、それまでの時…

藤沢周平『隠し剣秋風抄』を読む

文春文庫で、藤沢周平著『隠し剣秋風抄』を読みました。初出は『オール讀物』誌で、私が大学を出て就職し、関東某県で暮らしていた頃に執筆発表されていた作品のようです。単身赴任の頃に読み、このたびは十年ぶりくらいの再読になりました。 第1話:「酒乱剣…

藤沢周平『三屋清左衛門残日録』を再々読する

WEB サイト「藤沢周平作品データベース」(*1)にあった記事で、『用心棒日月抄』シリーズ第五作として『三屋清左衛門残日録』を読む、というのがありました。執筆年代や作品内容からみて少々無理があるのは承知の上で、つい第五作を想像してしまう読者の一人…

藤沢周平『又蔵の火』を読む

文春文庫で、藤沢周平著『又蔵の火』を読みました。昭和47年~48年頃に発表された、作家デビュー後の著者の初期作品集と言ってよいかと思います。昭和46年に『『溟い海』でオール讀物新人賞、翌47年に『暗殺の年輪』で直木賞を受賞していますので、まさに受…

ドラマ「作家・藤沢周平・父の一言~ふつうが一番」を観る

新聞の番組欄を見ることは少ないのですが、たまたま予告紹介記事で目についたドラマ「作家・藤沢周平・父の一言~ふつうが一番」を観ました。 赤ん坊の娘を置いて妻が早逝した後、父・小菅留治が娘の展子チャンを育てる奮闘が「幼稚園の手提げ袋事件」で描か…

藤沢周平『竹光始末』を読む~8年ぶりの再読

図書館で、たまたま藤沢周平『竹光始末』の初版本を見つけました。私が読んだのは新潮文庫ですが、オリジナルは1976(昭和51)年に立風書房から発行された単行本です。 本書の構成は、次の通り。 第1話:「竹光始末」 第2話:「恐妻の剣」 第3話:「石を抱く」 第…

藤沢周平『獄医立花登手控え』シリーズを一気に読む

毎週金曜日の夜に、テレビで藤沢周平原作『獄医立花登手控え』シリーズををもとにしたドラマを放送していますが、なんだかんだと都合が合わず、見逃してしまっています。残念ですが、ここは寝床脇の書棚に並んでいる原作の文庫本(講談社文庫)全四冊を、数日…

効果音としての「蝉しぐれ」

藤沢周平著『蝉しぐれ』を、再び読んでいます。その題名の由来は、おそらく最終章「蝉しぐれ」から取られたものでしょう。そして、それはたぶん、 顔を上げると、さっきは気づかなかった黒松林の蝉しぐれが、耳を聾するばかりに助左衛門をつつんで来た。蝉の…

金曜時代劇「神谷玄次郎捕物控2」を楽しみに

NHK-BSで、毎週、金曜時代劇「神谷玄次郎捕物控2」を放映していますが、このシリーズには藤沢周平の『霧の果て~神谷玄次郎捕物控』を原作とする前作もあったようです。いつ頃放送されていたのかも全く気づかず、うかつなことでした。こんどのシリーズはど…

作家が読む藤沢周平~葉室麟の場合

先ごろ、映画「蜩ノ記」を楽しんで観ましたが、原作者の葉室麟氏は、藤沢周平作品を好み、よく研究しているらしいと感じています。その氏が藤沢周平作品について書いている記事を興味深く読みました。文藝春秋社の「本の話」に掲載された、「ラスト一行の匂…

『用心棒日月抄』の由亀に弟はいたのか?

藤沢周平『用心棒日月抄』に登場する婚約者の由亀には弟がいたのか? NHK-TVの時代劇シリーズ「腕におぼえあり」の脚本に、突如として弟が登場するものだから、一瞬、自分の記憶力が不安になり、念のために原作を読み返しました(^o^)/ 「でも、もう帰る家は…