-佐伯泰英
豊後関前藩の三人の若者が互いに斬り合うはめに陥った『陽炎ノ辻』以来なんと50巻も読みつづけてきた佐伯泰英著『居眠り磐音江戸双紙』シリーズの最終巻、51冊目の『旅立ノ朝』を読みました。 ○ 第1話:「見舞い」。坂崎磐音の一家は、豊後関前藩に到着、父・…
だいぶ前に著者が50巻で完結予定と公言していたのが、先にもう一巻増えそうなのでゴメンネと予告していた『居眠り磐音江戸双紙』シリーズ、このたび第50巻と第51巻が同時刊行され、ようやく完結しましたが、作者はどんなふうに決着させたのか、興味深いとこ…
長く続くシリーズもいよいよゴールが近くなった大長編『居眠り磐音江戸双紙』シリーズですが、最新刊の著者の「あとがき」によれば、予定よりも1巻だけ多くなり、来年(平成28年)の1月に第50巻と第51巻を同時刊行して完結、だそうです。ふむふむ、それは目出…
双葉文庫の新刊で、佐伯泰英著『白鶴ノ紅~居眠り磐音江戸双紙(48)』を読みました。前巻では、出羽山形の前田屋奈緒母子の救出のために弥助と霧子の師弟が向かっておりましたが、本巻では途中経過がごそっと省略され、その二年後、奈緒母子は江戸で無事に暮…
『陽炎ノ辻』に始まる佐伯泰英著『居眠り磐音江戸双紙』シリーズも、ついに第47巻まで到達しました。本巻では、絵師・北尾重政の絵筆を通して、小梅村の尚武館坂崎道場の日常風景を描きながら、出羽国山形の前田屋奈緒母子の苦難を救うべく旅立つ師弟、老中…
双葉文庫の人気シリーズ、佐伯泰英著『弓張ノ月~居眠り磐音江戸双紙(46)』を読みました。マンネリが懸念される書き下ろしスタイルの長編時代小説も、ついにここまでお付き合いしてしまいました。こうなれば、あとは完結を目指すのみです(^o^)/ 本巻は、要す…
双葉文庫の一月新刊で、佐伯泰英著『空蝉ノ念~居眠り磐音江戸双紙』を読みました。長く続くシリーズも第45巻となり、四捨五入すれば50の大台に乗るようになりました。どんな形で完結するものか、興味深いところです。 第1章:「肘砕き新三」。前巻で、顔なじ…
双葉文庫の12月新刊で、佐伯泰英著『湯島の罠~居眠り磐音江戸双紙』を読みました。人気シリーズの第44巻です。当シリーズでは悪役となっている田沼意次・意知父子が失脚するまであと少しですので、トリックスター役の佐野善左衛門がウロチョロするのはしか…
いつの頃からか、主人公のはずの坂崎磐音が無敵に強すぎるのに加え、おこんとの仲も盤石で物語にならないと踏んだのでしょうか、作者は周辺の若者たちの人間的な成長を意識して描くようになっています。その一人、元雑賀衆の女忍・霧子が、豊後関前藩の養嗣…
昨年12月と今年の1月と、2ヶ月連続して刊行された佐伯泰英著『居眠り磐音江戸双紙』シリーズのうち、最新刊の『木槿ノ賦』を読みました。木槿はムクゲと読ませているようで、晩夏に咲く庭木で、小型の芙蓉のような花が、朝に咲き、夕べには落ちる、あれでし…
前巻では、豊後関前藩の国家老にして坂崎磐音の父親である坂崎正睦が江戸に密行し、江戸家老一派に拉致されたところを救出されるというお話でした。背景にあったのが江戸家老一派の阿片抜け荷であり、さらに背後には田沼意次・意友父子がいるというのですか…
双葉文庫の新刊で、佐伯泰英著『春霞ノ乱~居眠り磐音江戸双紙(40)』を読みました。表紙は舟着き場での祖母と孫の遭遇の場面のようで、青緑を基調とした絵は、いかにも時代を感じさせます。 第1章:「思わぬ来訪者」。国家老の奥方の江戸入りとは、それだけ…
酒席の待ち時間に、ふらりと最寄りの書店に入ったときに、佐伯泰英著『居眠り磐音江戸双紙』シリーズ第39巻『秋思ノ人』が刊行されているのを見つけ、さっそく購入して読みました。 第1章:「速水左近の再起」。物語の始まりは、山梨県の人が聞いたら怒り出し…
この一月に発売されたばかりの最新作『東雲ノ空』を読みました。佐伯泰英著『居眠り磐音江戸双紙』シリーズの第38巻です。 当ブログでは、平岩弓枝著『御宿かわせみ』シリーズを抜き去り、幕藩体制の下、大長編エンターテインメントとして、最長連載となって…
佐伯泰英著『居眠り磐音江戸双紙』シリーズも、第37巻となりました。『一矢ノ秋』という題名からみて、敵に一矢を報いる戦いの季節ということでしょう。坂崎磐音クンは、あまりに強すぎて、もう天下無敵というところで、弱点と言えば、おこん・空也という家…
全部で35巻というボリュームを費やして一児の親となった坂崎磐音・おこん夫妻は、紀伊国の隠れ里・姥捨郷で、雑賀衆と高野山のつながりに守られ、ひっそりと隠棲しています。佐伯泰英著『紀伊ノ変~居眠り磐音江戸双紙(36)』は、二人を追う田沼の刺客として…
今春の異動でかなり多忙になり、読書量もペースダウンしておりますが、寝床で1日1章ずつと決めて少しずつ読む楽しみは格別です。佐伯泰英著『居眠り磐音江戸双紙』シリーズ第35巻、『姥捨ノ郷』を読みました。おこんが出産する隠れ里が、雹田平とかいう妙な…
久しぶりに再開した佐伯泰英『居眠り磐音江戸双紙』シリーズ、佐々木玲圓の殉死の理由はサッパリ理解できず、妻おえいも一緒だなんてどういう思考かと、理系の石頭では解釈不能(^o^;)でした。まあ、扇の収集旅行で一巻を費やしたり(*1)、人の夢の中に入り込…
出張の旅の道連れは気楽な読み物が良いだろうと、久しぶりに佐伯泰英著『居眠り磐音江戸双紙』シリーズを手にしました。第33巻『孤愁ノ春』です。前回までのストーリーはおおよそ頭に残っていますし、さっそく続きに入ることができました。 第1章:「弔いの日…
テレビの連続時代劇に取り上げられるくらいだから面白いのだろうと気まぐれで読み始めた佐伯泰英著『居眠り磐音江戸双紙』シリーズも、『更衣ノ鷹(下)』で第32巻となりました。なんとも長大なシリーズとなっていますが、関前藩の騒動が最初の山場とすれば、…
双葉文庫で、佐伯泰英著『更衣ノ鷹~居眠り磐音江戸双紙(31)』を読みました。だいぶ前に購入して一度読んでおりましたが、最新刊に少しばかり遠慮しておりました。どうやら、第33巻『孤愁ノ春』も発売されたようですし、そろそろ良いかな、と思った次第です…
第28巻で、父に同伴して土佐へと旅立ったでぶ軍鶏こと重富利次郎が、前巻で霧子さんに負けじと活躍を見せておりました。佐伯泰英著「居眠り磐音江戸双紙」シリーズ第30巻『侘助ノ白』は、利次郎の土佐での波乱の日々と江戸の佐々木道場の日常を交互に描く形…
本所深川の浪人暮らしから始まった磐音の江戸生活も、とうとう江戸城西の丸の徳川世嗣家基の剣術指南の役目を受け持つまでになった、佐伯泰英著『居眠り磐音江戸双紙』シリーズ第29巻『冬桜ノ雀』を読みました。冬季には雪に埋もれる出羽山形では、冬桜など…
佐伯泰英著『居眠り磐音江戸双紙』シリーズ第28巻、『照葉ノ露』を読みました。せっかくのエンターテインメントですので、あらすじを詳細に追うことはいたしませんで、例によって(読んだ人がわかるような)とりとめもないコメントを記すことといたします。 第…
前巻では、もと許嫁の奈緒と前田屋内蔵助の難儀を救うべく江戸を旅立った磐音らが、紅花利権をめぐる出羽山形・秋元藩の内部紛争を鎮めました。佐伯泰英著『居眠り磐音江戸双紙』シリーズ第27巻、『石榴ノ蝿』は、佐々木磐音らの江戸帰着を前にした場面から…
西の丸の徳川家世嗣・家基を狙う乱波集団を撃退した前巻に続き、佐伯泰英著『居眠り磐音江戸双紙』シリーズ第26巻、『紅花ノ邨』を読みました。本巻の舞台は、なんと、当方のご当地・山形です。地元の利で、地名にも風景が即座に浮かびます。 第1章「老いた…
幕府御典医である桂川国端と桜子の婚儀で始まり、磐音とおこんの祝言で終わった前巻に続き、佐伯泰英著『居眠り磐音江戸双紙』シリーズ第25巻『白桐ノ夢』を読みました。 第1章「殴られ屋」。季節は初夏です。西国武者修行中の松平辰平から書状が届き、目録…
博多道草から江戸に戻り、佐々木玲圓の養子として尚武館道場を継いだ磐音、さてその続きは。佐伯泰英著『居眠り磐音江戸双紙』シリーズ第24巻、『朧夜ノ桜』です。 第1章「白梅屋敷の花嫁」。時は小正月過ぎ、所は江戸の外れの麻布広尾村の白梅屋敷、江戸幕…
墓参を終え、博多道草を経て江戸へ旅立った坂崎磐音とおこんの道中にどんな事件が起こるのだろうと興味津津の、佐伯泰英『居眠り磐音江戸双紙』シリーズ第23巻『万両ノ雪』は、笹塚孫一の胸に刺さるトゲのお話から始まりました。 第1章「明和八年のおかげ参…
先祖の墓参と婚約者の披露のために豊後関前藩に里帰りした坂崎磐音とおこんの二人は、前巻においてめでたく仮祝言を挙げたばかりでなく、関前藩に巣食う悪徳政商一味を退治した関係で、博多の大商人・箱崎屋次郎平から是非にと博多へ招待されます。藩政改革…