2005-05-01から1ヶ月間の記事一覧
吉村昭『漂流』は、ある種、凄惨な物語だ。鳥島に漂着したとき、彼らの所持品はわずかに一個の桶、割れた船材とそれから引き抜いた12本の五寸釘、であった。大型のアホウドリの肉を主食に、雨水を受けてなんとか生きのびるが、おそらくビタミン不足と思われ…
週明け、どさっとたまった仕事を片付けて帰ると、すでに夜八時を回っていた。今日はくたびれたから、ゆっくりとしたい気分だ。こんなときは、ヴァイオリンのすてきな演奏を聞くに限る。チー・ユン(Vn)と江口玲(Pf)による「ヴォカリーズ」と題したCD(DENON CO…
地元紙のニュースで、映画「スゥイング・ガールズ」の舞台となった旧高畠高校が一般公開された、という記事(*)を読み、物好きにも今日出かけてみた。結果的には昨日だけの公開で、新校舎に移転しひっそりとした旧校舎は、映画にあるよりももっとのどかな風景…
雑誌 Linux World の7月号に、退役マシンのリベンジ・マッチとする特集があった。この手の記事は、LinuxMagazine や 日経Linux などでも一時よく取り上げた企画だが、今回はその観点が面白かった。 以前は、古いマシンでも Linux で使えますよ、という内容が…
新潮文庫で、藤沢周平著『孤剣』を読んでいる。実はこれ、同氏の『用心棒日月抄』の続編で、国元の陰謀がまだ片付いてはおらず、一味の主魁である寿庵保方の反撃を断ち切るため、奪われた一味の証拠の手紙と連判状を取り戻すべく、新婚の妻と母を残し再び脱…
いつもより少し早く帰宅できたので、オネゲルの交響曲第3番を聞いた。「典礼風」という副題を持つこの曲は、第1楽章がアレグロ・マルカートで演奏される「怒りの日」と題された音楽。第2楽章は、「深き淵より叫ぶ」と題されたアダージョ。そして最後の第3楽…
運転免許を取得して30年くらいになるが、この間に乗った自分の車は四台である。 最初の車は、C-10型の Skyline 1500 セダンであった。ハイオクタン専用エンジンを積んだこの車、ベンチシートが固く、長時間の運転では背中が痛くなったけれど、東北自動車道を…
ここ一週間ほど、通勤の車中でラヴェルの弦楽四重奏曲を聞いている。例のブックオフ全集分売CDのうちの一枚。ヌオーヴォ・クァルテットのこの演奏(GES-9245)は、1985年4月にフィレンツェ近郊のルフィーナ、ヴィラ・ディ・ボッジオ・レアーレにてデジタル録音…
ブックオフ等で、全集分売のCDをよく見かける。正規盤と比較して、ずいぶん安価な価格設定なのは、たぶん解説書がついていなかったり、全部そろっていないから、なのだろう。それにしても、初期のデジタル録音の演奏が250円で買えるのが嬉しくて、見つけるた…
新潮文庫で、宮城谷昌光の『晏子』第1巻~第4巻を読んだ。前半の第1巻と第2巻は、父・晏弱の物語だ。後半の第3巻と第4巻は、子・晏嬰の物語である。 春秋時代の中国で、使者として斉王・頃公に拝謁しようとした晋卿が、王の生母にその容貌を哂われ、激怒した…
若い頃、山登りが好きで、よく出かけた。たいていはグループででかけたが、単独行をしたこともある。グループの場合は比較的気持ちが安心だが、単独行の場合は、夜などに心細さもある。無人の避難小屋で、ろうそくの光だけをたよりに一人じっとしていると、…
自宅のステレオ装置と比べて、携帯CDプレイヤーとイヤホンの音はずいぶん特徴がある。 まず、欠点として、迫力ある重低音がまるで出ない。したがって、サン=サーンスの交響曲第3番のオルガンの音や、ホルストの「惑星」の出だしなどは、つらいものがある。ま…
素晴らしい快晴の金曜日、一足先に郊外を歩いた。今日は、寒河江市まで足を伸ばし、2の堰ぞいを歩いた。寒河江川の雪解け水を引き込み、実に水量が豊富だ。水車も軽やかに回っている。遠くに見える月山から朝日連峰に続く残雪の尾根が、すでに初夏の様相だ。…
田んぼに水が入り、田植えが行われている。今は、人力で田植えなどしないで、ほとんど田植え機械でやっているから、あっというまに作業が終了するようだ。一段落した田んぼに、蛙の声が聞こえる。とりわけ、夕方から夜にかけて、遠田のかわず天に聞こえるほ…
Weblogを運用するようになり、パソコン通信の会議室やWEBの掲示板などとは違った形で、楽しいやりとりが生じることがある。機知に富んだコメントや思いがけないトラックバックをいただくのは楽しいものだ。 その反面、「これは何だ?」と首をかしげるケー…
コンピュータを使うようになって、文房具の使用頻度が大きく変わった。 まず、各種の筆記具を使う頻度が低下した。また、消しゴムや鉛筆削り、ナイフなどの使用頻度も激減した。反面、増加したものもある。それは、カラーマーカーだったりステープラー(ホチ…
昨日、ブックオフで音楽乃友社刊のONブックス、渡部 和 著『クァルテットの名曲名演奏』を見つけて購入してきた。新書判のコンパクトな本だが、中身はずいぶん濃いようだ。室内楽の案内書では、だいぶ以前に、大木正興さんの『室内楽のたのしみ』という本に…
朝、早起きしてしばらくぶりにドヴォルザークのチェロ協奏曲を聞いた。ピエール・フルニエの独奏、ジョージ・セル指揮ベルリン・フィルの演奏である。もう30年以上、LPでもCDでも、何度となく聞いてきた録音だ。何で読んだか忘れてしまったが、ベルリン・フ…
先日、しばらくぶりにLinux雑誌を購入してきた。IDGジャパン発行の『月刊LinuxWorld』6月号である。アスキー社のLinuxMagazineが廃刊になって以来、しばらくLinux雑誌を購入していなかったが、今月の同誌の付録が"VineLinux3.1ディレクトリ・マップ"というも…
今年の検診結果が届いた。全く何の異常もない、とのこと。「異常無し」は、職場でわずかに二人だけだという。「五十代では希少価値ですよ」とも言われた。幸いなことである。 今朝は、ごみ収集日。早朝からごみ袋をぶら下げて、区のごみステーションまで運ん…
学生時代、といってももう30年以上も前の話だが、好きな音楽のLPレコードを集めはじめた。はじめは廉価盤中心で、後に就職してからはレギュラー盤も購入できるようになった。このあたりは、単純に財布の中身の問題で、わかりやすい話だ。 で、集めた曲目はど…
サクランボの花の時期が過ぎ、今はリンゴの花の季節だ。果樹園はまだ花盛りだが、そろそろミツバチもいっぱい蜜がたまったことだろう。うっかりすると女王バチが家出して分蜂しかねない。そこで、写真のような巣箱を設置していた養蜂業者がやってきて、巣箱…
ドヴォルザークの弦楽四重奏曲第12番《アメリカ》を聞く。多くの室内楽曲の中でも、大好きな曲の一つだ。 我が家にあるのは、ほとんどスメタナ四重奏団の演奏ばかり。一つは昭和46年に購入した日本コロムビアのヒストリカル・レコーディング1000シリーズの一…
集英社文庫で、宮城谷昌光の『青雲はるかに』を読んだ。大望を抱いた貧しい男・范雎(はんしょ)は、学問を基に諸国を巡るが仕官の道を得られず、空しく故郷に帰ってくる。故国でただ一人理解し待っていてくれた友人の妹の病を救うべく、意に沿わない仕事に就…
十数年前に植えたプルーンの苗木が、今は結構な大きさの樹に成長し、今が花盛りの季節を迎えた。あの真っ黒なプルーンが、こんな可憐な花から育つものだとはとても思えない。ちなみに、プルーン・ジャムの作り方を書いておこう。 プルーン・ジャムの作り方 (…
デュカスの「魔法使いの弟子」という音楽がある。ディズニーの「ファンタジア」で記憶している方も多いことだろう。魔法使いの弟子は、まだ未熟なくせに、師匠に禁じられていた魔法を使ってホーキに水汲みをさせるが、止めさせ方を知らないため家中が水浸し…
よく利用する便利なWEBサイトといっても、人によりさまざまであろうが、私の場合はこれらである。 (1)Wikipedia フリー百科事典プロジェクト 平凡社の百科事典も持っているが、毎日持ち歩くわけにもいかず、全てのパソコンで使えるわけでもない。結局、ネッ…
香港のホテルで、ラジオをつけたら、1局だけ英語でクラシック音楽を流している局があった。どうやらBBC系統の放送らしい。ドヴォルザークの交響曲第8番だった。写真は、ホテル脇の海岸から見た香港島の風景。横になり、持参した新田次郎著『アラスカ物語』を…
日本でも五月は快適な遠足の季節だが、日中の気温が連日30度近い香港でも、小学生らしい遠足の集団と出会った。写真のように、健康そうな子どもたちを引率する香港の先生の表情はやわらかい。先生と手をつないだ子は、きっと気の弱い甘えん坊な性格なのだろ…
ようやく香港から戻った。ちょっと心配した5月4日も、何ごともなかった。写真は、オープントップのバスから見た香港島のビル街。ビクトリア・ピークからの香港の夜景がきれいだとガイドブックには書いてあるが、待ち時間の長さと人の多さだけが目立った。む…