
厳密には、「クラシック音楽」というカテゴリーには入らないのでしょうが、キリ・テ・カナワが歌っているということで、このような区分としました。
このCD、先ごろブックオフで見つけてきたもの。ふだんはあまり見ないポピュラー音楽の棚を眺めていたら、何やら見慣れたデッカのクラシックの青と赤の帯が目に付いた。あれ?と思い手に取ったら、キリ・テ・カナワが歌い、ネルソン・リドル・オーケストラがバックをつとめた、ミュージカルやポピュラー音楽の愛唱歌集のようだ。1985年のデジタル録音で、414 666-2 という番号からみて、どうやら輸入盤らしい。
ブックオフの値付けの画一性には定評があるが、これが250円。たぶん、担当者はキリ・テ・カナワという人を知らなかったんだろうなぁ。リンダ・ロンシュタットみたいなオバサン歌手とでも思ったのだろう。いえ、私はリンダも好きです(^_^;)>poripori
収録された曲は、クルト・ワイルやロジャース/ハマースタインII、コール・ポーター、ジェローム・カーンといった人たちの有名どころを取り上げたもので、「Blue
Skies」「Speak Low」「It might as well be Spring」「Here's that rainy day」「So in love」「How high the moon」「True Love」「Gone with the wind」「When I grow too old to dream」「The folks who live on the hill」の12曲。
「夢見るときを過ぎても」なんて、詩もいいですね。
When I grow too old to dream,
I'll have you to remember,
When I grow too old to dream,
Your love will live in my heart.
So kiss me my sweet,
And so let us part,
And when I grow too old to dream,
That kiss will live in my heart.
--(Oscar Hammerstein II)
これを、「夢見る頃を過ぎても」と訳した人に感心する。日本語として、歌詞として、簡にして要を得ているというべきか。
キリ・テ・カナワの歌唱は、ここではあまりオペラティックなものを感じさせず、時にジャジーな雰囲気を漂わせ、ほんとうにうまい。この人、オペラ歌手としてデビューする前は、ポピュラーソングを歌っていた時期もあったとか。彼女のそんな経歴を知らなくても、じゅうぶんに音楽を楽しめるCDです。